【スポーツ障害】すねの怪我、シンスプリントへの施術例

おはようございます。院長の只野です。

ここ最近『脛(すね)の内側が痛い』という学生さんが連続で来院されています。問診や検査をしてみると骨折ではなく【シンスプリント】だろうと思われる症状が出ていました。

今回は脛(すね)の痛みが出たらまず疑う【シンスプリント】という症状について簡単にお話していこうと思います!

シンスプリントとは?

シンスプリントとは

【脛骨過労性骨膜炎】
(けいこつ かろうせい こつまくえん)

【過労性脛部痛】
(かろうせい けいぶつう)

などと呼ばれ、スポーツ活動で脛(すね)の骨に負担がかかり痛みが出るものです。

膝から足首にかけての下腿部(かたいぶ)は、脛骨(けいこつ)と呼ばれる内側の太い骨と、腓骨(ひこつ)と呼ばれる外側の細い骨の2本でできていて、シンスプリントでは内側の真ん中~下1/3あたりに腫れや痛みがでます。

赤い丸で囲った付近に痛みがでたら要注意です!

陸上選手に多くみられる症状ですが、どんなスポーツ選手でも起こります。特にこの時期、4月に入学した新入部員がハードなトレーニングを3~4か月頑張ってきて、その疲労に体が耐えきれず痛みが出てしまうというパターンが多いです。

他にも運動する地面が硬かったり(アスファルト・体育館の床)、足元の環境が悪かったり(靴のクッション・偏平足や外反母趾・筋緊張・ストレッチ不足)といった原因もあります。

当てはまれば要注意!シンスプリントの痛みの特徴

・脛(すね)の内側、真ん中~下の部分に沿って痛みがある。
・運動開始時に痛みが強く、しばらくすると痛みが消えるが、運動を終えるとまた痛くなる。
・脛の内側を押すと飛び上がるほど痛い。
・悪化してくると階段の上り下りや普通に歩くだけでも痛みがでる。
・さらに悪化してくると脛(すね)の内側が腫れてくる事も。

すねの痛みがでる原因は?

①使いすぎ(over use)

疲労が蓄積すると柔軟性が低下して痛みがでてきます。

シンスプリントの原因と言われる筋肉はヒラメ筋、後脛骨筋(こうけいこつきん)、長趾屈筋(ちょうしくっきん)、前脛骨筋(ぜんけいこつきん)などです。

疲労やダメージが抜けると痛みは出ないので、特に治療はしなくても安静にしておくだけでほぼ改善されます。しかしすぐに痛くなることがほとんどです。

②使い方が悪い(miss use)

着地が悪い、蹴りだしが悪い、ジャンプの仕方が悪いなど、体の基本的な使い方が悪い場合や、ひとつひとつの動きは悪くないが複合的な動き(シュートフォーム、ランニングフォームなど)になると動きが悪くなる事もあります。

③アライメントの異常

アライメントとは骨と骨の配列の事を言います。つまり関節がちゃんとした形になっているかどうかの事です。

足関節や膝関節にアライメント異常があると脛(すね)の内側に痛みがでることがあります。

足のアライメント異常だと偏平足や靴のかかとの内側がすり減りやすい過回内症候群(オーバープロネーション)、膝のアライメント異常だとO脚やX脚などが当てはまります。

右足のかかとが内側に入り込んでしまった図

簡単にできるマッサージ&ストレッチ

マッサージ法としては膝を立てた姿勢か、痛い側の脚だけ胡坐(あぐら)の姿勢になり、痛い場所を軽く押しながら擦る(さする)やり方がおススメです。グイグイ押さないように気をつけてください。

ストレッチ法としては痛いほうの膝を立ててしゃがみ、踵を浮かさないように気をつけながら膝と胸が近づくように前傾姿勢になります。この時に膝とつま先が真っすぐになるようにしましょう。シンスプリントに関わる【後脛骨筋】(こうけいこつきん)という筋肉を伸ばすのに適したフォームです。

これを行っても良くならない場合には、足のアーチ・かかとの向き・膝の角度・走り方など患部以外をみていく必要があります。その後にテーピングでサポートをかけて、アライメントの異常を改善します。

シンスプリントは休むと痛みは消えますが、治るわけではありません!痛みが治まっただけで、ほとんどの場合運動を開始すると再発します。そうならないようなアドバイスをさせていただきますので、まずはご相談だけでもお気軽にお問い合わせくださいね!

ただのサポート接骨院