【スポーツのケガ】お父さん必見!右ふくらはぎ肉離れへの施術例

こんにちは!院長の只野です。

5月は近年では運動会のシーズンになっていますね。昔は10月、秋に多い運動会でしたが時代の変化を感じます。

運動大好きだった小学生の私は「もっとたくさん運動会やればいいのになー」なんて思っていました。

準備が相当大変なのは大人になってから知りました・・・。先生方、保護者の皆様、準備お疲れ様でございます。

そんな運動会シーズンに気をつけてほしいのが【張り切ってしまったお父さんのケガ】です。

今日はお父さんのケガの代名詞【肉離れ】についてお話させて頂きます!

肉離れとは?

肉離れとは四十肩やぎっくり腰と同じようないわゆる通り名で、医学用語では【筋挫傷】と呼称されます。

筋肉組織が急激に伸ばされたり縮まったりする際に、一部もしくは広範囲の筋肉組織に損傷があると肉離れとなります。

筋繊維の一部に損傷があれば部分断裂となり、いわゆる【肉離れ】

筋繊維全体や広範囲に損傷がある場合は肉ばなれより酷い筋断裂】と言われる状態となります。

Case11:右ふくらはぎ肉離れの疑い

30代男性、学校の先生で部活の指導中、瞬間的にふくらはぎを伸ばしてしまい負傷。保健室で氷袋をもらい、タオルでぐるぐる巻きに固定して来院。

ケガをした瞬間にすべてを悟り

「あっ・・・終わった・・・」

と感じたとの事。この表現がすごくリアルです。

・右足に体重をかけられない
・歩くことはできるが右足を引きずるような形になる
・ブチッという音が聞こえた
・押すと痛みがあり、凹んでいる感触がある

患部を触ってみると凹んでいる範囲が3~4cm、指2本分くらいの大きさほどもありました。

痛がり方からもわかるように軽い状態ではなく、おそらくⅡ度損傷くらいはありそうです。

ふくらはぎの肉離れ頻発部位はここ
皮膚の上からだとココ

Ⅱ度損傷とは?

肉離れの重症度をⅠ度~Ⅲ度までの三段階にわけて区別するという考え方があります。

Ⅰ度・・・軽度損傷、筋繊維に微小な損傷がみられる。運動時や押したときに痛みを感じる

Ⅱ度・・・軽度~中程度の損傷、筋肉の一部に断裂が見られ、内出血、筋力低下、陥凹がみられる

Ⅲ度・・・重症損傷、筋断裂が広範囲に起こり筋収縮ができない状態で、歩行困難、荷重困難をはじめとした日常生活に支障が出ることが多い

右ふくらはぎ肉離れへの施術・テーピング例

まずは患部をよく見て、腫れ・痛み・運動制限などを確認します。

その後アイシング、超音波治療などを施術して、肉離れ用のマッサージを行います。

ここで肉離れの患者さんに絶対やってはいけないのがストレッチです。

ストレッチは筋肉を伸ばす動作になるので、さらに筋損傷が拡大してしまいます。

皆さんも肉離れをしてしまったときに応急処置と思ってストレッチはやらないように気をつけてください!

その後にテーピングと包帯固定です。

肉離れをおこした患部を寄せ集めるようにテープを貼り、貼った後に違和感や痛みの増加が無いかをチェックして、包帯で強化固定して施術終了です。

角度をずらして二重貼りしています。
包帯固定でさらに圧迫します

最後に

この患者さんは応急処置も的確で、受傷後すぐの来院だったのでこれ以上悪化することなく順調な経過を辿っています。

2~3週間したらテーピングや包帯も完全にはずれ、少しずつ部活指導の実践に参加できるようになると思われます。

これぐらい動ける!と思う脳内イメージと、実際の肉体の運動可動域にズレが生まれ始める20代後半から肉離れは起きやすくなりますから、普段運動していたとしても要注意です!

運動会を控えたお父さん達は無理しないようにしてくださいね!

ただのサポート接骨院