おはようございます、院長の只野です。
先日、【しゃっくり】が止まらない状態で患者さんが来院されました。食後のコーヒーを飲んだ直後から出始めたらしく、息を止めたり水を飲んだりしたが止まらないとの事。
しかし15分程の施術が終わるとしゃっくりがピタリと止まっていました。しゃっくりを止める為に特別な施術をしたわけではなくいつもの腰痛改善の施術だったのですが、その際にとある場所にアプローチしたことがよかったのかもしれません。
今日はしゃっくりを止めるにはどうするのがいいのかについてお話をしようと思います。
そもそもしゃっくりってなに?
しゃっくり(地域によってはひゃっくり)は正式な医学用語で【吃逆=きつぎゃく】と言われます。
肺を動かして呼吸に関係する横隔膜という筋膜にけいれんがおこり、空気が急速に肺に入った時にタイミングよく声門が閉じると『ヒック』というあの音が出てきます。
しゃっくりが出てくる原因はいくつかあるのですが、日常私たちが経験するしゃっくりは【消化器刺激性しゃっくり】と言われるものです。
消化器刺激性しゃっくりの原因は?
・お酒や炭酸飲料などを一気に飲んだ時
・早食いや大食いの直後
・冷たすぎる、または暑すぎる飲み物や空気が体内に入った時
・胃へ急激な刺激が加わった時
それ以外にもストレス、喫煙、疲れ、興奮状態などでおこるタイプや、肺炎やがん、脳や内臓の病気が原因でおこるタイプなどもあります。
しゃっくりを止めるには?
私自身小さい頃『しゃっくりを100回すると死んじゃうんだぞ』と親に言われ、100回になる前に必死で止めようとしたのを覚えています。もちろん100回やっても死ぬことはありません(笑)
しゃっくりを止めるためには水を飲む、息を止める、誰かに驚かせてもらうなど、様々な民間療法があります。これらの民間療法は『確実に治す方法ではないが、効果的ではある』と、ある程度の効果は認められています。
横隔膜のけいれんは数分したら止まるのがほとんどなので心配することはないのですが、もし何かするのであれば腹式呼吸で横隔膜のけいれんをとめるのが一番良いと言われています。
①両手をおへその下にあてる
②お腹が膨らむように息を吸い込んで10秒間キープする
③ゆっくり吐き出す
これを3~5回繰り返してみてください。
さいごに
当院に来院された先程の患者さんも、実はこの横隔膜に対してアプローチする施術を行いました。
腰痛治療の一環で姿勢と腹圧を改善するために横隔膜の動きををよくする施術を行ったのがうまくハマった感じでした。
関係なさそうな場所でもカラダ全体で診るとつながっています。当院ではそういった部分を大事にカウンセリングを行ってから施術に入りますので、痛み以外でも気になることがあればお気軽にご相談くださいね!